三協アルミ シャノンとのOEM契約を復活

樹脂サッシ「アルペンⅡ」を発売

住宅用樹脂サッシ「アルペン」が再び道内に戻ってきた。
三協立山㈱三協アルミ社(富山県高岡市)は、住宅用樹脂サッシ「アルペンⅡs」(ペアガラス)と「アルペンⅡx」(トリプルガラス)を、それぞれ道内限定で3月2日に発売した。いずれもエクセルシャノン(東京都)の栗山工場(空知管内栗山町)で生産するOEM商品。
エクセルシャノンが生産、販売する4種類の樹脂サッシ商品のうち、当面はシャノンウインドⅡsとトリプルシャノンⅡxをアルペンブランドで販売し、UFシリーズと樹脂製防火窓については順次OEM生産を検討していく。
三協立山は長年、エクセルシャノンとOEM契約を結び、シャノンの栗山工場で生産される樹脂サッシをアルペンブランドで販売してきたが、09年に発覚した樹脂窓の性能試験の不正受験問題を機に両社の関係が悪化し、OEM契約を解消した。
三協立山は13年にフィリピンに樹脂サッシの生産拠点を設立し、14年4月からアルペンに代わって「スマージュ」「トリプルスマージュ」の商品名で道内を中心に販売してきた。スマージュは今後も本州を中心に販売を継続するが、「道内は速やかにアルペンに一本化する」(三協立山)意向。
三協立山は道内に樹脂サッシの生産拠点がないため、生産拠点を持つ同業メーカーに比べシェアが低いことが課題だった。エクセルシャノンもOEM契約の解消後、栗山工場の稼働率が低下していた。
一方、大手ハウスメーカーに強い、樹脂サッシ専業のエクセルシャノンと、系列の販売会社を含め道内に10拠点を展開する総合建材メーカーの三協立山は、お互いの販売先と商品がほとんど重複しないため、OEM契約の復活は両社にとってメリットが大きく、両社の道内担当者は3年前から「再婚」の準備を進めてきた。
今後、シャノンウインドを採用した住宅に、三協立山のエクステリア製品や玄関ドアをセットで売り込めるほか、シャノンウインドの販売網の拡大も期待できる。
問い合わせ先は三協アルミ社北海道支店。電話011(865)2020。