三井ホーム、上場廃止。三井不動産の完全子会社に

三井ホームは、10月12日をもって上場廃止となり、三井不動産(本社:東京都)の完全子会社となった。

三井不動産は2018年8月3日、発行済み株式の56.34%を所有する三井ホームについて、株式公開買い付け(TOB)で完全子会社化すると発表。1株あたり980円で、9月18日まで買い付けを実施し、TOBが成立していた。

新築住宅市場が伸び悩む中、三井ホームの今後の成長を狙うためには、大型建築等の分野に進出することが考えられたが、グループ間での事業の重複となることや、少数株主をなくすことで迅速な事業判断ができることから、完全子会社化を選択することとなった。

今後は三井グループとして、大規模木造施設系事業を拡大、富裕層の顧客基盤についてグループ全体での連携を最大限深めることでソリューションの充実化を図る、リフォーム・リニューアル・賃貸管理などのストックビジネスを着実に成長させる、北米圏において海外事業の更なる拡大を図る、グループとの連携を一層強化することでより大きなシナジー効果を得ることを目論む。

三井ホームの2018年3月期連結売上高は260,109百万円、経常利益5,614百万円。