セコム、地震・津波・土砂崩れ・洪水などの災害から身を守る「あんしん防災シェルター」を発売

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セコム(本社:東京都)は、地震・津波・土砂崩れ・洪水などの災害から身を守るための備えとして「あんしん防災シェルター」の販売を9月5日から開始した。

北海道では9月6日の震度6強の地震により約295万戸が停電。近年では熊本地震や九州北部豪雨、西日本を中心とした2018年7月豪雨など、災害が頻発している。さらに、南海トラフ巨大地震や首都直下地震など今後も大規模災害の発生が予測され、災害対策は重要な社会課題となっている。

同社で開発した「あんしん防災シェルター」は、地震・津波・土砂崩れ・洪水といった災害リスクが高い地域をターゲットにした商品。災害発生後、高台や建物の2階以上に避難することが困難な事業所や住宅、守るべき財産が建物内にあり、避難に時間を要しがちな金融機関、災害発生時に最後まで避難が困難な災害対応従事者がいるプラントや工場が対象となる。

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「あんしん防災シェルター」の定員は2名で、救難色として国際的に採用されているオレンジ色。繊維強化プラスチック(FRP)製で、建屋が倒壊した場合にも落下物につぶされないよう30トンの荷重に耐えられる構造。

密閉構造で防水性を備え、津波や洪水で流されてもハッチ(扉)を上にして水に浮かぶ「自動スイング構造」としている。また、内部から携帯電話やGPS端末が使用でき、オプションサービスで提供する位置情報提供システム「ココセコム」を利用することで、もしシェルターごと流された場合にも位置の特定が可能になり、救助の要請ができる。販売価格は税抜150万円。

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