おぴにおん【住宅産業の視軸】

リフォームの理想と現実の落としどころ

郷里の母は築50年近い実家に一人で暮らしている。もちろん断熱のことなど何も考えられていない昔の建物だ。冬の玄関や廊下の寒さは外気温とほとんど変わらない。居間でさえどれほどストーブを焚いてもなかなか暖まらず、いつも体の芯が冷えているように感じる。しかも、最近は灯油代が上がっているから、真冬でも昼間は滅多にストーブを点けていないそうだ。もう高齢だし、体調を崩しても近くに面倒を見る者もおらず、いつも母の暮らしぶりが気にかかっている。

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