建売在庫の値下がりも逆風に
2024年の札幌圏の中古住宅市場は、マンション、戸建ともに伸び悩みそうだ。背景には、住宅の取得そのものを様子見するエンドユーザ―の増加がある。
22年ごろから新築戸建と新築分譲マンションの販売価格が高騰し、新築を諦めた客層が中古市場に流れ込んだ。しかしそのことで中古住宅の販売価格も上昇し、新築より割安な中古住宅を求めるユーザーの手の届く価格帯を外れてしまった。
さらに暮らし全般にわたる物価高でユーザーの購買意欲が冷え込み、ふくらみかけた中古市場活性化の期待はすっかりしぼんでしまった。