CST AIスケッチEDW連携

複合機のスキャン機能に対応

コンピュータシステム研究所(仙台市)はこのほど、同社の住宅プレゼンシステム「ALTA(アルタ)」のオプション商品「AIスケッチ」のユーザー向けの新サービスとしてAIを活用してスキャンした手書きの図面を3Dデータに自動で変換する「AIスケッチEDW連携」を開始した。

EDWは「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACESプラットフォーム」の略称。OA機器メーカーのリコー(東京都)が提供するビジネス向けのオープンなクラウドプラットフォーム。ICT機器メーカーやアプリケーションベンダーなど、業種業務ごとの課題を熟知した様々な企業とリコーが双方の強みを生かし、複合機や電子黒板、カメラなどのデバイスと、アプリケーションやサービスをクラウド上で連携するサービス。
AIスケッチは写真撮影した手書き図面をAIで3Dデータに自動変換するもの。専用の方眼紙にボールペンで間取り、建具などを記入し、屋根形状、外装・内装の仕上げパターンを選択する。その際、定規は必要なく、記入はフリーハンドで行える。方眼紙1マスのモジュールは自由に設定可能。建具の記入は行わず、自動で配置することもできる。
データはPCへダウンロードし、アルタへ取り込むと瞬時に3Dデータが完成する。プラン編集はそのままアルタで実施できる。
AIスケッチEDW連携を利用することで、手書き図面を写真撮影する代わりに複合機のスキャン機能で取り込むことが可能になる。スキャンした方眼紙はクラウド上へアップロードされ、AIを活用し、自動的に3Dデータへの変換処理が行われる。AIの学習機能により、認識制度は向上していく。
写真撮影時の明るさやカメラの性能などによる変換精度への影響も解消され、より早く、正確な3Dパースの作成が可能になる。社内利用時はスキャン、打ち合わせ時の社外利用時は写真撮影という使い分けができ、利便性を高めている。
価格などの問い合わせ先は同社札幌営業所。電話011(209)2881。