リフォーム特集 伸びゆく市場と最新設備②

補助制度から事例まで


国交省 リフォーム・リニューアル調査報告


3兆341億円で受注高アップ


国土交通省は3月10日、「建築物リフォーム・リニューアル調査報告(令和元年度第3四半期受注分」を発表した。調査対象は建設許可業者5000社。調査期間は2019年10月1日〜12月31日。
受注高の合計は、3兆341億円で、対前年同期比0.5%増加。そのうち住宅に係る工事の受注高は8511億円で、同20.6%減少した。非住宅建築物に係る工事の受注高は2兆1830億円で、同12.2%増加した。
工事種類別にみると、住宅では増築が164億円で同4.0%減、一部改築が477億円で同3.2%増、改装・改修が6177億円で同22.2%増、維持・修理が1694億円で同28.8%減。非住宅建築物では、増築が963億円で同48.7%増、一部改築が586億円で同23.8%増、改装・改修と維持・修理を合わせて2兆281億円で同12.4%増となった。
用途別・構造別の受注高は、住宅は木造の一戸建が3964億円(同23.5%減)、コンクリート系構造の共同住宅が3527億円(同61.5%増)の順。非住宅建築物は、「コンクリート系構造の事務所」が3468億円(同29.8%増)、「鉄骨造の生産施設」が2854億円(同61.5%)の順。
発注者別の受注高は、住宅は個人で5385億円(同27.7%減)、管理組合で1185億円(同1.5%減)。
非住宅建築物は民間企業等が1兆7154億円(同15.4%増)、公共で3784億円(同3.2%増)の順に多かった。
工事目的別受注件数は、住宅と非住宅建築物のいずれも劣化や壊れた部位の更新・修繕が1位で、2位は省エネルギー対策が続いた。工事部位別受注件数は、住宅が給水給湯排水衛生器具設備、内装、建具の順に多く、非住宅建築物は、電気設備、内装、空気緩和換気設備の順に多かった。
リフォーム・リニューアルの市場は住宅が伸び悩んでいるが、非住宅建築物が拡大傾向にある。