京都の視察団が大工育成現場を訪問

「人材不足解消のヒントを求めて」

熱心に目を向けていた

京都中小企業家同友会建設関連産業部会(三辻善道部会長)の会員12人が10月20日、札幌市西区のポリテクセンター北海道(北海道職業能力開発促進センター)を訪れ、大工の研修風景などを視察した。

当日は(一社)北海道ビルダーズ協会(武部豊樹代表理事)が社外研修の一環として同センターと連携し、若年大工が基本技術を身に着けるカリキュラムに基づく授業が行われており、同友会の会員らは、洋間と和室のモデルをすべて手作業で作り上げる1年生大工の作業に熱心に見入っていた。

会員が「やりがいはありますか」「どうして大工になろうと思ったのですか」などと尋ねると、生徒たちは「ものづくりが楽しいから」などと答えていた。

三辻氏によると、視察の目的は人材不足の解消に向けたヒントを得ること。昨年10月に武部氏が京都市を訪問し、同友会の会合で地域工務店と大工の育成について講演したのを機に、道ビルダーズ協会の大工育成方法に関心を持ったという。

三辻氏は「大工の育成は全国的な運動として盛り上げていかなければならない」と強調した。

21日は道ビルダーズ協会員の建築現場を訪れ、実際に若年大工が働く姿を視察した。