寸言乱言(第683号)

ワイン好きには朗報である。国内の大手酒類メーカーが相次いで欧州産ワインを値下げする。銘柄によっては20%も安くなるらしい。

日本とEU(欧州連合)の経済連携協定(EPA)が2月1日に発効し、農産品や工業製品にかかる双方の関税が数年にわたって撤廃される。ワインやチーズの輸入関税は即時撤廃とあって、大手スーパーは早くもセールの準備を進めている。

EPAは木材も対象となる。道内の戸建住宅に多く使われているホワイトウッドなどヨーロッパからの輸入材にかかる関税は、現行の4.8%から4.2%に下がる。今後は毎年0.6%ずつ下がり8年後にゼロになる。

ただ、木材はワインと違って、安くなったからといって需要が増えるわけではない。為替変動や現地の出荷価格にもよるため、依然として価格交渉は必要だ。在庫が増えれば価格は弱含みになる。「いいね」をクリックするのは、まだ早い。