アウラ建築設計事務所(札幌市) 山下一寛 氏

思いを叶える車いす対応住宅

アウラ建築設計事務所を主宰する山下一寛氏は東京、札幌の設計事務所での勤務を経て2002年に独立。約20年にわたってさまざまな障害を持つ住まい手の暮らしに寄り添った車いす対応住宅の設計を手がけてきた。
独立間もない頃、知人の紹介で半身まひの障害を持つ女性から相談を受け、札幌市内に夫婦二人で暮らす車いす対応住宅を設計したのが始まり。「母を亡くして間もない頃で、体の不自由に悩む女性に母の姿が重なって、母がくれた仕事だと思って強い思いで取り組んだ」と振り返る。
施主夫妻は最初にバリアフリー対応を謳うマンションやハウスメーカーのモデルハウスを見学したが、思い描く理想とは程遠く、著名な建築家にも相談したが、希望を十分に聞いてもらえなかった。山下氏が話を聞くと「今まで相談したところとは全然違う」と喜び、設計契約を結んだという。

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