セコムトラストシステムズと凸版印刷、「個人向け住宅ローン契約の電子化サービス」で業務提携

セコム(東京都)のグループ会社であるセコムトラストシステムズ(東京都)は、個人向け住宅ローン契約の電子化サービスについて、12月11日から凸版印刷(東京都)と業務提携を開始した。

セコムトラストシステムズは、2004年に国際基準に準拠した国内初の「ルート認証局」を立ち上げ、電子証明書・タイムスタンプを活用したサービス「セコムあんしんエコ文書サービス」を提供するなど、紙文書の電子化を数多く手掛けている。

凸版印刷は、申込・契約手続きの電子化サービス「Speed Entry Trust」を2017年4月から提供。住宅ローンの申し込みから融資契約までの手続きを、マイナンバーカードの公的個人認証サービスを利用してインターネット上で完結することができることから、利用者の負担軽減のほか、金融機関の事務手続きの効率化、紙の契約書の長期保管が不要になるなどの効果が期待される。

今回の業務提携により、凸版印刷の「Speed Entry Trust」にセコムトラストシステムズが提供する「あんしんエコ文書サービス」を連携できるようになり、これまでマイナンバーカード内に格納されている署名用電子証明書で行っていた契約書面への電子署名を、セコムが発行する電子証明書でも行えるようになった。
従来のマイナンバーカードの電子署名は、ICカードリーダーによる読み取りをパソコンで行っていたが、スマートフォンやタブレットなどモバイル端末でも契約を完結することが可能となる。

また、電子証明書の発行はセコムトラストシステムズが自社の電子認証局で行うため、金融機関は追加で証明書の発行手数料を負担する必要がなく、電子証明書の管理もセコムトラストシステムズのデータセンターが行うため、金融機関は電子証明書を管理するコストも削減できる。