フェザーホームが事業停止、自己破産申請へ

負債総額は約12億円、急拡大と資材高騰で経営悪化

フェザーホーム(札幌市)は、10月1日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は2025年1月期末時点で約12億2934万円。

同社は2021年2月に設立。札幌市内や近郊地域に加え、ニセコや富良野といったリゾート地を営業エリアとし、富裕層を主要顧客に木造注文住宅の建築を中心に住宅用地の売買や顧客の不動産資産の活用サポートなども展開していた。住宅は、高いデザイン性やラグジュアリーな空間を強みにしていた。

帝国データバンクによると、2025年1月期には売上高約21億2500万円を計上。しかし、急速な業容拡大に伴う資金需要の増加に加え、建築資材や外注費の高騰が直撃し、収益が悪化。資金繰りも行き詰まり、事業継続を断念した。

北海道住宅通信社の調べによると、同社は2024年に全道で戸建注文住宅37戸の建築確認を得ており、全道ランキングでは35位だった。