経産省「GX ZEH」「GX ZEH-M」を定義 2027年度から適用
経済産業省は9月26日、今年5月に方向性を示していたZEH・ZEH-Mの定義見直し案について、名称を「GX ZEH」「GX ZEH-M」とし、要件などを公表した。
GX ZEHの要件は以下の四つ。
① 断熱等級6のUA値およびηAC値基準を満たす外皮性能を有すること。
② 再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量の削減率が35%以上であること。
③ 再生可能エネルギーを導入すること。
④ 再エネを含む一次エネルギー削減率が100%以上115%未満であること。
GX ZEH+は①~③に加え、再エネを含む一次エネルギー削減率が115%以上であること。Nearly GX ZEHは①~③に加え、削減率が75%以上100%未満であること。GX ZEH Orientedは多雪地域または都市部狭小地の住宅に限り、①と②を満たすこととされた。
設備については、高度エネルギーマネジメントの導入がすべてのGX ZEHシリーズで必須となり、定置用蓄電池の導入がGX ZEH Oriented以外で要件となった。蓄電池の初期実行容量は問わない。
集合住宅のGX ZEH-Mは、すべての住戸で①と③を満たし、さらに共用部を含む住棟全体で②と④を満たすことが要件。
ただし経過措置として、最長2030年までは全住戸のUA値平均が断熱等級6を満たす場合、角住戸などに限り断熱等級5以上を認める。断熱等級6を満たさない住戸については、販売主が購入者に説明する義務を負う。
ZEH-M Orientedは、①②を満たし、多雪地域および6階建以上(住宅部分の階数で判断)の建築物が対象となる。
新定義に基づく認証は2027年4月から開始する。
現行定義による新規認証は2028年3月まで。ただし、同月までに建設された住宅を改修する場合は、4月以降も現行定義での新規取得が認められる。既に取得済みの現行定義は、28年4月以降も有効とされる。
