パナソニックハウジングソリューションズ ~キッチン・ダイニングにおける生活動態アンケート調査~

パナソニックハウジングソリューションズ(大阪府門真市)は2月29日、「キッチン・ダイニングにおける生活実態アンケート調査」の結果を公表した。
対象は都市圏在住で対面型キッチンを使用している30~60代の調理に一定の関与度を持つ女性300人。調査期間は2月中。配膳・下げ膳しやすい動線を確保するためには「ダイニングとキッチンの距離」が大切と考えている実態が分かった。

■調査結果
(1)ダイニングとキッチンの往復回数
食事前、食事中、食後でダイニングとキッチンの往復回数は平均8回で10往復以上する人も全体の約3割。食事の配膳や下げ膳だけでなく、カトラリー、調味料やお茶などを取りに行ったり、おかわりや温め直しなど、何度もキッチンとダイニングを往復していると推察している。

(2)家族に手伝ってほしいキッチン作業
1位が「下げ膳」「片付け」で72%、2位は「配膳」で68%だった。
切ったり炒めたりする調理作業よりも、食事前後の手伝いを家族に求めていることが分かった。

(3)配膳・下げ膳の主体者
食事前の配膳においては「自身」で行う人が81%。また、「家族と一緒にできたて料理を食べ始められることに魅力を感じる」人が87%いる一方、「配膳や調理をしている間に自身の食事が冷めてしまった経験」をしている人が72%にのぼることが分かった。
さらに、食事後の下げ膳についても、約半数の人が「自身」で行っていることがわかった。
そのため、77%の人がダイニングテーブルからシンク、または食器洗い乾燥機までの距離が近いことに魅力を感じていた。さらに、「ダイニングテーブルとキッチンとの距離が近づくことで家族の協力が得られやすくなる」と考える人が60%とダイニングテーブルとキッチンとの距離の短さが大切であることがわかる結果となった。

パナソニックハウジングソリューションズは、昨今の住宅狭小化に鑑み、従来のキッチンスペースにダイニングテーブルを組み込んだ「ハイパフォーマンスなII型対面プランのキッチン空間」の提案を進めており、調理・片付け中心であったキッチン視点から、配膳・食事を含めたコンパクトなダイニング・キッチン視点へ考え方を刷新。このレイアウトについて関連意匠も含めて意匠を出願し、さらに提案を強化する方針。