2021年度エネルギー需給実績(速報)

資源エネルギー庁は11月22日、2021年度のエネルギー需給実績の速報を発表した。

最終エネルギー消費は1万2330PJ(ペタジュール)で、前年度比2.0%増。うち石炭は1253PJ(同12.1%増)、石油は5712PJ(0.4%減)、天然ガスは57 PJ(4.0%増)、都市ガスは1037PJ(4.5%増)、電力は3355PJ(2.0%増)、熱は873PJ(1.8%増)、再生可能・未活用エネルギーは42(4.2%増)だった。
部門別では、家庭部門が1783PJで6.5%減少。コロナ禍の落ち着きによる在宅時間の減少の影響とみている。

一次エネルギー国内供給は、1万8575PJ(3.4%増)。そのうち化石燃料は1万5454PJ(1.4%増)で8年ぶりに増加したが、石油・石炭の増加(2.9%増、6.8%増)によるもので天然ガスと都市ガスは6.4%減だった。再生可能エネルギー(水力含む)は1981PJ(6.7%増)で、9年連続で増加した。

発電電力量は1兆327億kW(3.2%増)。構成は、バイオマスを除く火力が72.9%(3.5%ポイント減)、再エネが20.3%(0.5%p増)、原子力が6.9%(3.0%p増)で、非化石電源の割合は27.1%(3.5%p増)となった。

エネルギー自給率(IEAベース)は、13.4%(2.1%p増)となった。

また、エネルギー起源のCO排出量は前年度比1.2%増。21年度はコロナ禍からの需要回復の影響等により8年ぶりに増加した。

使用された電力1kWh当たりの発電時に排出したCO2量を表す、電力のCO2原単位(使用端)は0.46kg-CO2/kWhで、前年度比3.1%の改善となった。

詳細は同庁Webサイト。
https://www.enecho.meti.go.jp/statistics/total_energy/