「枠組PS仕様」が大臣認定

北総研防火木外壁で5番目

北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所(北総研)はこのほど、外装材に木材を使った「北総研防火木外壁」の「枠組PS仕様」が建築基準法における防火構造の大臣認定を取得したと発表した。

北総研防火木外壁は、これまで木造軸組工法のPF仕様、PS仕様、GW・RW仕様、枠組壁工法の枠組PF仕様の四つが大臣認定を取得しており、今回が5番目となる。

枠組PS仕様は、北総研が研究成果の一部を発泡スチロール協会、カネカ(東京都)、JSP(同)に技術移転したもの。付加断熱材にポリスチレンフォーム断熱材(PS)を使った仕様で、枠組壁(2×4)工法が対象。
大臣認定を取得した外壁の認定番号は、PC030BE―4058(1)、(2)〜4060(1)、(2)。日本フォームスチレン工業組合が申請した。

外壁構成について、枠組PF仕様との違いは付加断熱材のフェノールフォームがポリスチレンフォームに置き換わるほか、PF仕様では省略可能だった厚さ89㎜以上のグラスウールなどの充填断熱材を必ず用いることが求められる。
北総研は「木材仕上げには高い人気があり、道民ニーズに対応できる」と強調。また、「道産木材の利用を促し、道内産業の振興と森林資源の循環に貢献できる」とアピールする。

問い合わせ先の電話番号は、
北総研 0166(66)4218
発泡スチロール協会EPS建材推進部 03(3861)9046
カネカケンテック 03(4564)2550
JSP建築土木資材事業部開発部 03(6212)6366