LIXIL 循環型新素材「レビア」発売

廃プラスチック・廃木材を再資源化

第一弾製品の舗装材「レビアペイブ」

LIXIL(東京都)は10月18日、都内の会場とオンラインで記者会見を開き、廃プラスチックと廃木材を原料にした新しい循環型素材「レビア」を開発したと発表した。
これまで再資源化が難しいとされてきた複合プラスチックや海洋プラスチックをはじめ、ほぼすべての廃プラスチックを有効活用する。

瀬戸欣哉取締役代表執行役社長兼CEOは、国内の廃プラスチックは年間822万トンで、そのうち76%がリサイクルできずに焼却や埋立で処分されている現状を説明。 2030年までにレビアの事業売上1000億円を目指し、約18万5000トンの廃プラスチックをリサイクルする方針を打ち出した。また、レビアは廃棄物処理にかかるCO2排出量の削減にも貢献するという。

瀬戸CEOは、レビアを「長期的な成長事業の一つ」と位置づけ、レビアの普及を通じて持続可能な社会の実現に貢献するとした。
技術的なポイントは、多種多様なプラスチックを選別することなく、異なる素材を一括して細かく粉砕する特許技術を開発。これにより単一樹脂に分解できない、樹脂以外の素材も含まれるプラスチックも原料として使えるようになった。
微粉砕したプラスチックは同じく粉砕した廃木材と混合し、押出成形により製品化される。なお、プラスチックと木材の配合比率は非公開とした。

第一弾製品として年明けの23年1月10日(火)に、歩道などに使う舗装材「レビアペイブ」を発売する。木調のテクスチャーでコンクリートやアスファルトにはない自然な風合いが特長。瀬戸CEOは、「コンクリートの代替になることを期待する」と話した。
今後、デッキやフェンスなどさまざまなレビア製品を展開していく。
問い合わせ先は同社ショールーム札幌。電話0570(783)632。