キッチン利用に変化。共働き世帯増加で揚げ物頻度は最大45.8%減

パナソニック株式会社エコソリューションズ社(本社:大阪)は5月8日、共働き世帯の増加に伴うキッチン利用の変化を明らかにするために行った「食卓の変化実態調査」の結果を発表した。調査は、同居家族をもつ全国の既婚男女1,000名を対象に行われた。

揚げ物アンケート

10代の頃の食卓と比較した「家庭における揚げ物調理の頻度」を年代別に調べた結果、20代では10年前と比較して家庭での手作り頻度が減少傾向にあった。特にコロッケは、その手作り頻度が半減。手料理として絶滅の危機に瀕しているともいえることが明らかになった。

揚げ物キッチン

 

自宅での揚げ物を避けたいと感じる要因としては、1位(68.1%)が「調理後の掃除や後片付けが大変になる」、2位(58.4%)が「キッチンの油ハネ汚れが落ちにくい」、3位(41.2%)が「レンジフードがすぐに汚くなってしまう」と、いずれも調理後の掃除に関連する項目が上位にあがった。「作るのに時間や手間がかかる」は4位(38.8%)、「調理中の油がはねて危険」は6位(28.0%)など、調理にかかる手間暇に関連する項目は下位にとどまっており、調理中の手間よりも調理後の掃除や後片付けの方が、煩わしさの要因となっていることが分かる。

キッチン使い勝手

 

料理を普段作ることが多い人においても全体の67.5%の人が「調理後の掃除が大変でなければ、もっと揚げ物を手作りしたい」と答えていることから、キッチンの油汚れ掃除がもっと手軽にラクに済ませる工夫をすることで、揚げたてのコロッケや天ぷらがもっと手作りで食卓にのぼる機会が増えることが示唆された。

共働き世帯が増える中、住宅会社がどのようにキッチンを提案するか。キッチンの油汚れ掃除のしやすさなども重要になりそうだ。