21年度省エネ大賞 道内住宅・建築関連2事業を表彰

(一財)省エネルギーセンター(東京都)主催事業、経済産業省後援の「2021年度省エネ大賞」が12月22日に発表された。

今回で11回目となる同賞は、省エネ推進の事例や省エネ性に優れた製品、ビジネスモデルを表彰している。道内からは北海道電力と、「寒冷地向けハイブリッド冷暖房・給湯システム」を共同開発したリンナイ(名古屋市)、エア・ウォーター北海道(札幌市)、コロナ(新潟県三条市)の3社が製品・ビジネス部門の省エネルギーセンター会長賞を受賞した。

21年度は120件以上の応募の中から、省エネ事例部門32件、製品・ビジネス部門28件を選出した。北海道電力の対象事業は「寒冷地型ZEB普及促進事業」。同社は寒冷地建築物のZEB化に対して、システム提案から補助金申請のサポート、竣工後の運用など一貫したコンサルティングを行なっている。(一社)環境共創イニシアチブに登録されている道内ZEBの16件のうち6件に関与(12月20日時点)するなど、道内で多くの実績を上げていることが評価された。

リンナイとエア・ウォーター北海道、コロナの「寒冷地向けハイブリッド冷暖房・給湯システム」は、家中の給湯や暖房、冷房を1台のシステムで賄うことができる。ヒートポンプユニットとガス給湯暖房用熱源機を組み合わせたハイブリッドにすることで両技術の長所や特性を生かし、寒冷地でも快適性や省エネ性、環境性などを実現した。

表彰式は、同センターが1月26日に東京ビッグサイトで主催する「ENEX2022 第46回地球環境とエネルギーの調和展」で行う予定。