【キムラ】ダクトレス全熱交換換気システム

「エアーセーブ」全道に販売エリアを拡大

屋外フード(キューハイフード)

建築資材商社のキムラ(札幌市)は4月20日、ダクトレス全熱交換換気システム「Air save(エアーセーブ)」の1地域における販売を開始。これにより全道での使用が可能になった。

エアーセーブは2019年12月に標準仕様を発売し、20年6月には寒冷地耐外風仕様を2地域以南で発売した。帯広市内で寒冷地耐外風仕様のフィールドテストを行い検証した結果、外気温がマイナス20度、湿度が50%以下で問題なく使用できることが分かったため、今回の販売エリア拡大に踏み切った。

換気の仕組みは、高性能DCファンを用いて高い蓄熱性を持つセラミックを媒介とした熱交換換気を行う。室内の空気を排気する時は排出される熱を高性能セラミックに蓄熱し、外気の給気時に熱交換して室内へ給気する。熱交換効率が92%と高く、比消費電力は0.05W/㎥・hと少ない。

本体の取付けやコントローラーとの配線を省略して施工時間を短縮。フィルターの掃除やセラミックの取り外しが容易で、メンテナンス性にも優れている。
ダクトレスのため吹抜けや勾配のある天井などにも設置が容易で、設計の自由度が高まる。

今回の改良点は、反転音を従来より約10デシベル下げ、騒音を小さくしたこと。もともと静音設計の運転音と合わせて、静かな室内環境をつくることができる。
同社は、「消費電力が少ないエアーセーブは、ZEHにもおすすめしたい」と話し、国をあげて取り組む2050カーボンニュートラルに貢献できるとアピールする。

エアーセーブは石狩市内にある同社のモデルハウス「Skogのいえ」に搭載されており、実物の確認が可能。

価格(税別)は本体、コントローラー等の一式で15万5000円。
問い合わせ先は同社マーケティング部。電話011(330)8340。