北総研防火木外壁、主要断熱材が出そろう

グラスウールなども大臣認定

(地独)北海道立総合研究機構建築研究本部北方建築総合研究所(北総研)は10月30日、「北総研防火木外壁(GW・RW仕様)」が、建築基準法上の防火構造の国土交通大臣認定を取得したと発表した。同認定はフェノールフォーム、ポリスチレンフォームに続く第3弾で、グラスウールとロックウールも認定されたことで、主な断熱材が出そろったことになる。

GW・RW仕様は、北総研が林産試験場と共同で取り組んだ道総研重点研究「道産資材を用いた木造高断熱外壁の防耐火構造の開発」(2017~2019年度)の研究成果の一部を、硝子繊維協会とロックウール工業会に技術移転したもので、両団体はいずれも10月16日、建築基準法に定める「防火構造」の国土交通大臣認定を取得した。

今回大臣認定を取得したGW・RW仕様の外壁の認定番号は「PC030BE-3890、3891」。
外装材に使う木材は厚さ15㎜以上。付加断熱に使うグラスウールまたはロックウールの厚さは50㎜以上。構造用面材は厚さ9㎜以上。充填断熱材は密度16㎏以上で厚さ100㎜以上のグラスウールまたはロックウール(吹込み用グラスウールを除く)。フェノールフォーム断熱材では認められていた外張りのみの仕様は使えない。内装材は厚さ12.5㎜以上の石膏ボードまたは強化石膏ボード。開発担当者は「グラスウールなどの場合、桟木の寸法や貼り方に注意してほしい」と話している。
問い合わせ先は北総研企画課。電話0166(66)4218。