エンゲージメントと従業員満足度

中小企業診断士・MBA(経営管理修士) 友村太郎

■日本は最下位レベル

近年、「エンゲージメント(engagement)」という言葉が浸透してきた。エンゲージメントとは、従業員の会社に対する愛着心や思い入れといった意味。会社と従業員との間の信頼関係が構築され、従業員が会社に対して貢献したいと思い、相互に愛着心があることを指す。この組織のエンゲージメントを測るツールとして、米国の調査会社ギャラップ社が実施している「エンゲージメント・サーベイ」がある。

この調査によると、日本企業はエンゲージメントの高い「熱意あふれる社員」の割合が6%で、米国の32%と比べて大幅に低く、調査した139ヵ国中132位と最下位レベルだった。さらに「やる気のない社員」はなんと70%に達している。そんな筈はないと思いたいところだが、思い当たる節がある社長も多いのでは。

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