ヤマチコーポレーション 「シルクプラスター」発売

ふわふわ、きらきらの「塗る壁紙」

ヤマチコーポレーション(札幌市)は8月1日、東欧ラトビアのシルクプラスター社が製造する内装仕上塗材「塗る壁紙 シルクプラスター」の国内販売を開始した。
シルクプラスターは、原材料の繊維によって手触りと素材感のある壁に仕上がる液体状の壁クロス。アートデザインとヴェルサイユの2種類がある。

アートデザインは、セルロース繊維が原料で、毛糸をほぐしたようなふわふわ感が特長。優しく可愛らしいイメージを表現できる。ヴェルサイユは、シルク、セルロース繊維、金属繊維を配合し、きらきらとしたラメ感が特長。照明が映える華やかな空間を演出する。どちらも40色の豊富なカラーバリエーションを用意している。

いずれも塗料や塗り壁のような匂いがなく、天然素材で肌に優しい。静電気が帯電しない材料のため、ほこりも付きにくい。
施工が簡単なこともメリットのひとつ。石膏ボードなどの下地に専用プライマーを施工後、専用のコテを使って一度塗りで仕上がる。壁紙のような継ぎ目ができないので、形状に合わせて自由に塗れる。現状のクロスの上からも塗ることができるのでリフォームにも最適だ。

同社は、「実際に札幌市内の塗装専門業者に試してもらったが、すぐに慣れて施工できた。本国ではDIY用に販売されており、施主が塗ることも可能。ただ下地処理などで専門的な知識も必要なため、プロに依頼した方が施工後のトラブルを回避できるのでは」と話す。

シルクプラスターのような繊維壁は、日本では1950年代に普及し、和室の内装仕上げとして人気があったが、「時間が経つと素材がボロボロ落ちてくる」というクレームが多かった。シルクプラスターはこの課題を解決し、UV耐候性と耐久性に優れ、不可抗力以外の力で剥がれることはないという。

工務店などに直接取引が可能で、「8月に入荷したばかりで国内採用例があまりない。ぜひ試していただき、国内で初期のシルクプラスターの施工店になってほしい。その施工事例を撮影させていただいたお客様にお得なキャンペーンも開催している」と同社。

価格(税別)は、1袋約3㎡につきアート・デザインが5800円、ヴェルサイユは2万2000円から。
問い合わせ先は同社建材事業部。電話011(261)9911。