おぴにおん【住宅産業の視軸】

活用の意義が問われる20年目の性能表示制度

住宅性能表示制度が始まって今年でちょうど20年になる。消費者が住宅の性能を比較しやすいよう「モノサシ」として創設された制度だが、道内住宅業界ではほとんど普及していないのが実情だ。
同制度は、2000年4月に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づき創設された。住宅の様々な性能について登録住宅性能評価機関が評価・表示するもので、住宅性能評価書には、①設計図書の段階の評価結果をまとめた「設計住宅性能評価書」②施工時と完成時の検査を経た評価結果の「建設住宅性能評価書」――の2種類がある。
国土交通省はこのほど、2019年度の同制度の実施状況について公表した。

この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。