おぴにおん【住宅産業の視軸】

新型コロナでジレンマ抱える札幌版次世代住宅

札幌市内に建てられる高断熱・高気密住宅の新築費用の一部を札幌市が補助する「札幌版次世代住宅補助制度」が、今年度から大幅に改正された。従来の仮申請と本申請を一本化するなど利便性が高まった。
しかし、その一方で、来年1月6日に始まる今年度1回目の受付期間に補助金を申請するためには事実上、年内に竣工して札幌版次世代住宅の工事適合証明書を取得する必要があり、市では「札幌版次世代住宅の設計審査を受けて、早めに工事に着手してほしい」と市民や住宅業界に呼びかけている。新型コロナウイルス感染症の影響で新築住宅の需要が縮小するなか、今年度の札幌版次世代住宅補助制度は、予算消化が危ぶまれる状況に直面している。

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