キムラ 挽板複合床材を発売

無垢材の見た目と質感を実現

建築資材卸のキムラ(札幌市)はこのほど、自然素材のプライベートブランド「Skog」より、無垢のような質感のある「ナチュラルワイドフローリング」を全国発売した。
ナチュラルワイドフローリングは1枚の挽板を表面に使用した挽板複合床材で、見た目や質感は無垢材と変わらない。
同社商品開発営業チームの進藤信幸課長は、「中国で原木伐採が禁止されるなどの影響で材料が少なくなり、世界的に無垢材の価格が上がっている。今後も自然素材の需要に応え、安定的な供給を続けるため、挽板を有効に使用した製品を新たに開発した」と話す。
塗装と幅の違いによって、ヨーロピアンオーク インビジブルとロシアンオークの2種類がある。
ヨーロピアンオーク インビジブルはUV塗装を施しているが、無塗装のような自然な仕上がりを実現。無塗装にありがちなささくれやケバだちの心配がなく、汚れもつきにくいのでほぼメンテナンスフリーだ。
表面の挽板の厚さは3㎜。幅は190㎜で、通常の無垢フローリングの幅90㎜に比べて倍以上。近年は幅広のフローリングが好まれる傾向にあり、昨年の展示会で参考商品として出品したが評判は上々だったという。
ロシアンオークは、よりナチュラル志向なユーザーのためにオイル塗装を施したもの。表面の挽板の厚さは2㎜、幅は150㎜でコストを抑えている。合板を組み合わせているため、無垢材より伸縮が少なく形状安定に優れている。
価格はオープン。1㎡あたりの参考価格(税別)は、ヨーロピアンオークが3万円、ロシアンオークが2万5000円。問い合わせ先は同社商品開発営業チーム。電話011(742)6903。