長期優良住宅化リフォーム 性能向上改修に最大250万円

子育て世帯等は50万円加算

国土交通省は4月21日、2020年度「長期優良住宅化リフォーム推進事業」の募集を開始した。
同事業は既存住宅の性能向上や子育てしやすい環境等の整備のための優良なリフォームに対し補助を行う。
補助対象はリフォームを行う既存住宅。戸建、共同とも対象になる。
主な補助要件は①リフォーム前のインスペクション②一定の住宅性能になるリフォーム工事③リフォーム工事の履歴と維持保全計画の作成――の3点。
補助率は対象費用の3分の1。補助限度額は、改修で一定の住宅性能にする「評価基準型」が1戸あたり100万円。長期優良住宅(増改築)認定を取得する「認定長期優良住宅型」は同200万円、さらに省エネ性能を向上させる「高度省エネルギー型」は同250万円。
三世代同居対応改修工事を実施する場合は通常の補助限度額とは別に1戸あたり50万円を上限に補助する。
若者・子育て世帯による改修工事、既存住宅を購入した後の改修工事のいずれかを実施する場合は補助限度額に1戸あたり50万円が加算される。 応募方法は「通年申請タイプ」と「事前採択タイプ」に分かれている。
通年申請タイプは、受付期間内に事業者登録を実施することで、交付申請を行える。事業者登録の受付期間は11月30日(月)まで。
事前採択タイプは「安心R住宅」と「提案型」の2種類。
安心R住宅は、同事業の要件に適合したうえで、安心R住宅の標章を付与したリフォーム住宅を流通させる提案に補助を行う。提案の対象者は国交省に登録された特定既存住宅情報提供事業者団体でなければならない。
提案型は、同事業で定める住宅性能の基準には適合しないものの、代替とする措置が同等の性能を持つと認められた場合など、リフォームによる住宅性能の向上または長期に性能を維持保全する仕組みが先導性・汎用性・独自性を持つ提案に対して補助する。提案は単独提案のほか2者以上のグループでも受け付ける。
提案の受付期間は安心R住宅、提案型ともに5月29日(金)まで。
問い合わせ先は同事業評価室事務局。電話03(5805)0533。