旧白石区役所跡地を売却

札幌市が公募提案型で民間に

札幌市は旧白石区役所跡地を民間に売却する方針を固めた。3月24日に開かれた市議会予算特別委員会で、公募提案型の入札方式で売却する方針を報告した。
市は「民間活力を活用し、まちづくりに寄与する利用方法を広く市民に意見を求めながら決めていきたい」(政策調整課)としている。
所在地は白石区本郷通3丁目北1)。面積は約1.77ヘクタール。国道12号線と道道3号線(南郷通)の中間にあり、地下鉄白石駅及び南郷7丁目駅からいずれも徒歩圏。市は今年5月まで雪堆積場として利用している。
関係者によると、跡地の活用方法について、近隣住民からは運動公園や高齢者が利用しやすい施設などを求める声があるという。しかし、近くに南郷丘公園(南郷通2丁目北、1.9ヘクタール)があるため、1ヘクタールを超える規模の公園は対象にならず、特定の年齢層に限定した施設も難しそう。老朽化した白石警察署の移転も検討されたが、「道が市有地を買うのは無理だろう」(関係者)との結論に達した模様。
住宅業界にはマンションや戸建住宅用地として活用したい強い意向もあるが、市有地だけに公益につながるかが、提案に際してのバロメーターの一つになりそう。
市は売却までのスケジュールについて、今年8月頃までに住民説明会を開催し、秋ごろに利活用の方針を決定する。
年内に募集要項等を配布し、最終的な契約は来年秋ごろを予定しているという。