ジェルコ「リフォームコンテスト2019」

審査委員長「家は生きていく力に」

(一社)日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)北海道支部(新谷孝秀支部長)は、「ジェルコ北海道支部リフォームコンテスト2019」の表彰式を1月14日に札幌市内で開催した。本部が主催する「ジェルコリフォームコンテスト」に合わせて毎年独自に実施しているもので、今年は特別賞3作品と部門別の13作品を選考した。

今年初めて創設された「審査委員長特別賞」は、土屋ホームトピア(札幌市)・根塚恵己子氏の「家族の思い出をつなぐ家」が受賞。施主はご主人を亡くされ愛犬と暮らす50代の女性。LDKに仏壇と小上がりを組み込み、子供や孫が訪れた時のために、人数によって伸長できるダイニングテーブルを造作した。

牧野準子審査委員長は、「毎日家に帰ることが楽しみになるという施主の言葉が物語っている。家は生きていく力になることを示したプランで素晴らしい」とコメントした。

北海道知事賞は、「雪国の庵〜小樽における吉野窓の作り方」(土屋ホームトピア・安永千晶氏)が受賞した。茶室の円窓と外障子の組み合わせは断熱・気密性を考えると難しいが、出窓を作ることで解決。アイデアで施主の希望を叶えるプランとなった。

札幌・環境配慮型リフォーム賞は、「老い僕らも老後は心配〜性能向上リノベーションしました!〜」(アルティザン建築工房・新谷孝秀氏)が受賞した。

YKKと連携し築38年の家を、LCCM住宅相当を目指してリノベーション。施工前は0.82W/㎡KだったUA値が施工後0.18W/㎡Kに向上。ZEH+の超高性能住宅に生まれ変わった。

プレゼンテーションでは、特別賞3作品の他、全国のコンテストでビジネスモデル部門経済産業大臣賞(キッチンワークス)と全国水回り部門最優秀賞(アルティザン建築工房)の作品発表も行った。