パナソニック 新たな真空断熱ガラスを開発

「透明ピラー」業界初の実用化

パナソニック ライフソリューションズ社(大阪府門真市)は、真空断熱ガラスの分野で、強化ガラス仕様の開発と業界初の透明ピラー仕様の実用化に成功した。

一般的に真空断熱ガラスは製造工程において2枚のガラスを高温で溶かした封着剤で密着するが、強化ガラスは高温で加熱すると強度が低下する。

今回の強化ガラス仕様は、独自開発の「超低温封着材」により、強度を維持したままの溶着が可能になった。

また、真空層を支える柱であるピラーは、通常の大気圧の約2000倍もの高圧を支えているため、金属などの高強度の素材が使われることが多かった。透明化は困難だったが、「高強度断熱透明素材」を開発することで透明ピラー仕様が実現した。

同社は、これら真空断熱ガラスのラインナップの名称を「Glavenir(グラベニール)」とし、認知拡大を図る。