シリーズ 「減りゆく宅地開発」③帯広市

過去10年間に507区画

道内の主な自治体の宅地開発状況をまとめるシリーズ。3回目は帯広市。

2018年度に同市が許可した宅地開発は、18年6月にグッド住マイル(帯広市)が西10条南27丁目で開発した1件のみで、総区画数は13区画。

過去10年間の開発物件の合計は23件、507区画。

開発許可件数が最も多かったのは09年度の4件(90区画)。1件あたりの区画数は、17年4月に登寿ホールディングス(帯広市)が許可を得た西18条南34丁目の65区画(1万9781㎡)が最多。次いで16年5月のアインコンサルタント(同)の53区画(西17条南27丁目)。50区画以上はこの2件のみ。23件のうち半数の12件が20区画以下の小規模開発となっている。

住民基本台帳に基づく帯広市の19年1月1日時点の人口は16万6689
人。10年前に比べ1643人(1.0%)減少し、人口10万人以上の道内9市の中で減少率が最も低い。

帯広市は周辺の音更、芽室、幕別の3町を含めた経済圏を形成しており、過去には音更町でも活発な宅地開発が行われ、帯広市からの人口流出も多かったが、最近は同町でも市街地の宅地不足が進んでいることから人口移動には一服感がみられるという。