補正予算案 コミュニティZEH支援新設

建設キャリアアップ関連に7億円

国の今年度補正予算案が12月13日に閣議決定した。国交省の補正予算の総額は1兆2634億円。台風・豪雨などの自然災害からの復旧・復興と安全・安心の確保に関するものが1兆1252億円と9割以上を占めた。

中小企業・小規模事業者の生産性向上のための環境整備として、「建設キャリアアップシステムを活用した地域建設企業の生産性向上」に1億円を計上した。

地域建設企業の生産性向上のため、建設技能者のスキル向上を目的とした特別講習や、建設キャリアアップシステム等と連携した専門工事企業の施工能力の見える化システムを構築し、建設技能者を雇用・育成する企業が選ばれる環境整備を実施する。

このほか建設キャリアアップ関連では、「マイナンバーカード・マイナポータルと建設キャリアアップシステムの連携促進」に6億円を計上。建設キャリアアップシステムの登録申請の効率化や外国人労働者の不法就労防止を図るためのシステム改修を実施する。

子育てしやすい生活環境の整備として、「子育てフレンドリーで安全な都市の実現」に116億8000万円を計上。子育てしやすい住宅ストックへのリフォームに対しての支援や職場に近接して子育て支援施設を導入する事業等を行い、子育てしやすい都市づくりや環境整備を推進する。

経産省の補正予算の総額は9135億円。住宅関連では、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスを活用したレジリエンス強化」に20億円を計上した。

今年度予算で実施したZEH+R強化事業に加え、避難所等のように災害時に地域に貢献する施設等と住宅が一体となりゼロエネを達成するコミュニティZEH構築に係る環境整備に支援を行う、「コミュニティZEHによるレジリエンス強化事業」を新設する。