地盤ネット、微動探査結果から制震ダンパーの本数を設計

地盤ネットホールディングス株式会社(本社:東京都)は、地震対策の微動探査サービス「地震eye」からわかる表層地盤増幅率のランクをもとに、適正な制震ダンパーの本数設計への連携を開始した。

微動探査「地震eye」は、宅地ごとに異なる場合がある地盤の揺れやすさ(表層地盤増幅率)を短時間で計測できる民間初のサービス。

表層地盤増幅率とは、地震に対する地盤の弱さを示す地震の力を割り増しする係数のこと。その数値が大きいほど地盤は地震に弱く地震の揺れは大きくなる。ランク(下図)のA~Eは、文部科学省の地震調査研究推進本部が公開しているJ-SHIS地震ハザードステーションの示す5つの区分で表示してある。

地震eye

制震ダンパー株式会社トキワシステムの「αダンパーExII」と地震eyeを連携し、地盤の揺れやすさ(表層地盤増幅率)のランクごとに対応可能な、基準(地盤増幅率1.5)となるダンパー本数からの割引・割増率を設定。この連携により、表層地盤増幅率の低い揺れにくい宅地では過剰なダンパー本数を減らし建築コストを抑制することができ、一方で、増幅率の高い揺れやすい宅地では、根拠のある安全な制震設計を行うことが可能になるとしている。