おぴにおん【住宅産業の視軸】
つかみどころのないトレンドと「タイパ」志向
2024/5/30
今号は窓まわりと壁紙のトレンドについて特集した。取材前のミーティングで記者から「トレンドなるものをどう客観的に取材し、具体性のある記事にまとめたらよいか」という、そもそも的な相談を受けた。
なるほど、小紙は住宅市況のデータやアンケート調査など、数字にまつわる記事を扱うことが多い。取材もほとんどの場合、住宅の工法や建材、設備などの商品といった形のあるものが対象となる。それに比べてトレンドなるものは出所もはっきりと特定できず、公的なお墨付きがあるわけでもない。長期的な経過ではなく瞬間風速的な傾向を表すものなので統計とも相性が悪い。公正中立を旨とする新聞にとって扱いにくい題材であることは確かだ。
