今年の道内住宅市場でもっとも昨年から大きく変化したのが戸建分譲(建売住宅)の動きだ。10月までの累計着工戸数は1757戸で対前年比35.9%の大幅な減少となっている。
その背景にあるのは札幌市内に1000戸以上売れ残っている大量在庫の存在。それを生み出したのは昨年まで過熱の一途をたどっていた土地バブルだった。
年々深刻になる土地不足から、不動産仲介業者だけでなくハウスメーカーや地場の住宅会社もこぞって土地を買い集め、人気の高い地下鉄沿線などは入手困難になり、バス路線のみの郊外の土地まで相場が急上昇した。