おぴにおん【住宅産業の視軸】

住宅フェアに見たこれからの北国の住まい像

ようやく日中の気温が過ごしやすいものになり、朝夕のひんやりとした空気が北海道本来の気候を感じさせてくれる季節となってきた。9月16、17の2日間、札幌市の道庁赤れんが庁舎前庭とアカプラ札幌市北3条広場で、今年もほっかいどう住宅フェアが開催された。取材に訪れた時はまだ残暑の真っただ中だったが、会場は晴天の週末を楽しむ家族連れなどで大いに賑わっていた。

昨年は住生活月間中央イベントの本道開催に合わせて行われたが、今年も単独イベントとして継続。「暮らしと住まいの2days」と銘打って、住宅に関わるさまざまな企業や団体が一般消費者に向けたPRを展開した。住宅展示場と違い、来場客は家づくりを具体的に考える人ばかりではなく、もっぱらイベントの雰囲気を楽しみに来たライト層が中心。まず住宅によって暮らしがどう変わるかを知ってもらい、家づくりを具体的にイメージしてもらうことに主眼が置かれていた。

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