おぴにおん【住宅産業の視軸】

「ワンマン企業の闇」に陥らないために

このところ、大手芸能事務所元社長の性加害問題がメディアの話題を独占している。事務所は記者会見で加害の事実を正式に認め、被害者に謝罪。経営陣を刷新して出直しを図るという。長年にわたり犯罪が隠蔽され、被害を拡大し続けてきた背景には、絶大な影響力を持つ元社長に対して誰も物が言えない業界の閉鎖的な空気があった。海外の報道機関が動かなければ、今も事実が明るみに出ることはなかっただろう。この問題をタブー視して一切触れてこなかった国内メディアにも責任の一端があると言わざるを得ない。

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