「多能工化モデル事業」の支援対象案件を公募 国交省

国土交通省は5月29日、中小・中堅建設企業等が連携し、多能工の育成・活用によって生産性向上を図るモデル性の高い取組を支援するため「多能工化モデル事業」の公募を発表した。

背景にあるのは、地域建設産業における生産性向上のためには、建設工事において連続した複数の異なる作業や工程等を遂行するスキルを有する個人、あるいはそれを可能にする生産システムである「多能工化」の重要性が高まっているため。モデル性の高い取組を支援することにより、多能工化の推進を図っていく方針。ここでの多能工とは、建設工事において連続した複数の異なる作業や工程等を遂行するスキルを有する個人あるいはそれを可能にする生産システムを指す。

複数の中小・中堅建設企業等からなる連携体、建設業団体、教育訓練機関等又はそれらの連携体が行う、専門技能の幅を広げ複数の工程を担当することができる多能工を育成するための研修プログラム等の作成及び多能工の活用計画の策定・実施等の取組が支援の対象となる。

具体的な事業のイメージは、本業職種に加えて周辺職種の技能の習得により多能工を育成するための研修実施や連携体を構成する企業内における多能工の活用計画作成・実施が想定されている。

支援額は、1案件あたり上限300万円を想定。応募期限は7月9日迄、一般財団法人建設業振興基金にて受け付ける。審査時期は8月、審査結果は8月末が目途。