本道の住宅業界《2023年下期》市況予想天気図③

需要があっても動きが鈍い中古市場


在庫の値下げ進まず高止まり


昨年は戸建、マンションとも新築の価格高騰を背景に好調な売れ行きだった中古住宅市場だが、その動きもピークを過ぎた感がある。
中古戸建は、昨年は新築戸建をあきらめた層が物件を探すケースが多く見られたが、現在では市場に合わない高値となっており、売れ行きはよくない。
買取再販業者の多くが在庫を抱えており動きが停滞する一方、ある不動産業者は、「エンドユーザーからの相談件数は変わらない」と話す。しかし、供給過多で買い手の選択肢が増えたため、「成約までの期間は延びる傾向にある」と指摘する。地下鉄駅周辺など便利な場所にある物件などは比較的動いているが、郊外になるほど動きが鈍くなっている。

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