「木造先導・優良木造プロジェクト2023」決定

国土交通省は7月6日、2023年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)と優良木造建築物等整備推進事業について、いずれもプロジェクトの採択を発表した。

中高層・大規模木造建築物の整備促進のため、構造、防火、生産システムの面で先導的な設計・施工技術を導入したプロジェクトや、普及拡大段階の木造化技術を活用したプロジェクトの支援を行う。

木造先導プロジェクトは2件が選ばれ、道内からエア・ウォーター北海道(札幌市)の「エア・ウォーターの森計画」が採択された。

延床面積6527.77㎡、地上4階建ての事務所兼店舗を木造と鉄骨造の混構造で建設するプロジェクト。構造に関しては、木造斜め柱と鉄骨横架材を組み合わせた外郭構造とし、木造斜め柱と鉄骨横架材、直交する木造梁の接合部のプレキャスト化を提案している。 防火に関しては、耐火集成材の柱梁の採用を採用。加えて、避難安全検証法を適用し、インナーガーデン内の通路に設ける4層の吹き抜け区画に耐火集成材を利用している。

竣工後は見学会を計画。木材伐採から建物ができるまでの過程を動画に収め、施設内にて放映する予定。

このほか、伊藤忠商事(東京都)が神奈川県川崎市に延床面積2340.96㎡、地上5 階建ての寄宿舎を建設する「川崎市宮前区小台2 丁目計画」が採択された。

優良木造プロジェクトは6件が選ばれた。