【特集】暖かい家が寿命を延ばす③

データで見る断熱と健康の関係


住まい手に必要な温熱環境を考える


住宅の断熱性能と健康の関係を裏付けるエビデンスとしてしばしば引用されるのが、国土交通省が実施している「スマートウェルネス住宅等推進事業調査」で収集・分析された各種のデータだ。
同調査は2015~19年の期間中に断熱改修を行った住宅を対象として、改修前と改修後で居住者の血圧や血中脂質などさまざまな健康指標がどのように変化したかをデータ化したもの。
今年2月14日に開かれた同調査の第7回報告会では、調査委員会のメンバーが現時点で得られた知見を発表。15~16年に断熱改修を行った344世帯の改修5年後の比較調査の結果から、住宅内の温熱環境と住人の健康指標の関係について分析している。
以下、その内容から、高断熱住宅の価値をユーザーに理解してもらうために役立ついくつかのエビデンスを抜粋して紹介する。

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