新春アンケート「道内工務店」⑥【労務状況】

一般大工賃金 1日1万6000円


◆平均は前回調査よりダウン

Q. 出来高大工の1坪あたり賃金は?(37社)

「4万5000円以上」が最多で32.4%(前年比0.9ポイント減)。次いで「4万~4万5000円未満」が21.6%(同3.4ポイント減)、「3万5000~4万円未満」は18.9%(4ポイント減)、「3万円未満」は16.2%(9.9ポイント増)、「3万~3万5000円未満」は10.8%(1.7ポイント減)の順だった。
道北は「4万5000円以上」が50.0%で半数を占めた。「3万円未満」と「3万5000~4万円未満」がどちらも25.0%。
道南は「4万5000円以上」と「3万5000~4万円未満」がそれぞれ40.0%。「3万円未満」が20.0%だった。
道央も「4万5000円以上」が33.3%で最も多かった。次いで「4万~4万5000円未満」が27.8%。「3万円未満」と「3万~3万5000円未満」がいずれも16.7%で同率。「3万5000〜4万円未満」が5.6%だった。
道東は4圏域で唯一「4万~4万5000円未満」が最も多く60.0%だった。「3万〜3万5000円未満」と「3万5000~4万円未満」がどちらも20.0%。
全体の平均賃金は3万9681円で前年より1236円ダウンした。道北と道央の平均賃金は全道より上回った。最高は7万円(道央)で前年より6000円アップ、最低は1万3000円(道南)で前年と同額だった。
前年と比べて「増額した」と回答した工務店は17.8%(2.7ポイント増)、「減額した」は2.2%で、前年のゼロから増えた。「同額」が最も多く80.0%(4.9ポイント減)だった。


◆賃金を増額した工務店24%

Q. 出来高以外の大工職人の1日あたり平均賃金は?(50社)

棟梁クラス、一般大工、見習い大工、応援大工についてそれぞれ回答を得た。
棟梁クラスの賃金は「1万8000〜2万円未満」が36.0%で最多。次いで「2万〜2万2000円未満」が28.0%だった。
圏域別にみると、道北は「1万4000〜1万6000円未満」が最も多く50.0%を占めた。
道南の最多は「2万〜2万2000円未満」で50.0%だった。
道央と道東は「1万8000〜2万円未満」が最多でそれぞれ42.9%と54.5%。
もっとも高額だった回答は2万4000円(道央)で前回調査より4000円ダウンした。最低は1万2800円(道央、道東)で2800円アップ。平均は1万8008円(前年比619円増)で、前年とほぼ変わらなかった。
一般大工の賃金(49社)は「1万8000円以上」が最も多く32.7%。もっとも高額だった回答は2万円(道央)で前回調査より2000円アップした。最低は1万円(道央、道東)。平均は1万5553円だった。
見習い大工の賃金(23社)は「1万2000円以上」が最も多く65.2%。もっとも高額だった回答は1万6800円(道南)。平均は1万1826円。
応援大工の賃金(25社)は「2万以上」が最も多く40.0%。もっとも高額だった回答は2万4000円(道央)。平均は1万8008円。
一般大工について前年と比べると賃金を「増額した」工務店は24.1%。「減額した」は1社も無かった。「同額」が最も多く75.9%(4.1ポイント増)だった。
道北は「同額」が100%。道南、道央、道東は「増額した」がそれぞれ33.3%、26.3%、28.6%で、「同額」は66.7%、73.7%、71.4%だった。