旭ファイバーグラス【日本初】建築用真空断熱材JIS認証

25年性能低下なし

旭ファイバーグラス(東京都)は9月5日、国内で初めて建築用真空断熱材でのJIS認証を取得したと発表した。認証取得日は7月25日。

真空断熱材はグラスウールを芯材に用いており、乾燥空気や水蒸気の気体としての熱伝導を極力排除した高い断熱性能を持つ。これまで冷蔵庫や自動販売機、クーラーボックスなど産業用途で広く使われてきた。
建築用途においては2020年に日本産業規格で建築用真空断熱材JIS A 9529が制定された。

その認証を国内で初めて取得した同社の真空断熱材は、初期の高い断熱性能が長期にわたって低下しないことを特長とする。初期の断熱性能はJIS A 9529で規定される「温度23度、相対湿度50%、25年継続使用」を想定し、長期での断熱性能値においてもほとんど低下しないことを確認できたという。初期性能と長期性能の熱伝導率はいずれも0・004W/mK。製品の厚さは10㎜以上20㎜未満。細繊維で高断熱のグラスウール芯材と真空度を維持するガス・水分吸着剤を、気体の出入りを遮断するガスバリアフィルムで包んでいる。
問い合わせ先は同社グラスウール営業支援グループ。電話03(5296)2053。