【追悼】土屋ホールディングス創業者 土屋公三氏をしのぶ

私心なく使命に徹した「言行一致の人」

土屋公三さんが亡くなった。同じ昭和16年生まれで道内住宅業界の伸展期をともに歩んだ者として、ご冥福を祈りたい。
土屋さんとの出会いは昭和40年代の終わり頃だったと記憶している。私は当時勤めていた住宅専門紙で住宅取得を計画する札幌市民を集めたバスツアー勉強会を企画していたが、そこにいつもダブルのスーツを着た30代前半くらいの男性が頻繁に参加していた。「熱心ですね」と声を掛けたら、「私はこういう者です」と名刺をくれた。そこには「丸三土屋商事」と書いてあり、不動産仲介業を営んでいるという。まだ事業を立ち上げて3年くらいだった土屋さんと、そこから交流が始まった。
以来、40年余にも及んだ彼との付き合いの中で、特に印象的だったことを、いま改めて振り返ってみる。 (二津忠義)

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