国交省2021年度リフォーム・リニューアル調査公表

国土交通省はこのほど2021年度計の建築物リフォーム・リニューアル調査を公表した。21年4月1日から22年3月31日までの期間、元請として受注した建築物リフォーム・リニューアルについて、建設業許可業者5000者に対して調査を実施した。

21年度の建築物リフォーム・リニューアル工事の受注高の合計は、11兆6979億円(前年度比10%増)。このうち、住宅に関わる工事費用は3兆7477億円(同17.5%増)。非住宅建築物に関わる工事費用は、7兆9501億円(6.8%増)。

住宅については、一部改築工事(全面改築を除く改築・修理工事)が995億円で前年度と比較して1.1%減少したが、増築工事(別当増築を除く改築・修理工事)は688億円と前年度比15.9%増加した。

また、機能の向上を意図しない工事である維持・修理工事は6774億円(前年度比8.8%減)。一方、内装の模様替え、屋根のふき替え、間取り変更など機能の向上を意図した工事である改装・改修工事は2兆9021億円(同26.9%増)だった。

工事内容を用途別にみると、「一戸建住宅」は1兆9927億円で前年度と比較して12.1%増加した。「共同住宅等」は1兆6425億円(24.8%増)。

用途、構造別では、「木造の一戸建住宅」が1兆7698億円(13.8%増)で最多、続いて「コンクリート系構造の共同住宅」は1兆4629億円(27.4%増)。

発注者、工事種別にみると、「個人」が2兆4640億円(14.5%増)、「管理組合」は5798億円(47.9%増)、民間企業等4201億円(9.4%増)の順だった。

問い合わせ先は、同省総合政策局建設経済統計調査室。電話03(5253)8111。