「札幌リードタウン平岸ベース」が本格始動

積水化学工業 戸建分譲と条件付土地で48区画

積水化学工業(東京都)はこのほど、約4万8000㎡ある自衛隊札幌病院跡地(豊平区平岸地区)で複合開発している「札幌リードタウン平岸ベース」を本格始動し、第一弾として商業エリア「クロスモール平岸」を12月1日にオープンした。同プロジェクトは商業や住宅、医療など暮らしに必要な機能を備えたまちづくりを行う計画。昨年2月に同社と長谷工不動産(東京都)が共同で土地を取得していた。

住宅エリアは戸建分譲住宅と条件付土地で48区画、分譲マンションは2棟で204戸を供給する。同社グループのインフラ技術で街の基盤を整備し、戸建分譲住宅には太陽光発電システムと蓄電池を搭載することで、環境に配慮するとともに災害時のレジリエンスを確保する。分譲マンションは2023年に竣工予定。間取りは2LDKと3LDKで、家族構成などに合わせて選べるよう27タイプのバリエーションを用意する。販売予定時期は22年2月中旬。

同地域の管理は分譲戸建住宅や分譲マンションの管理などを行うセキスイ合人社タウンマネジメント(東京都)が担当。住民専用のスマートタウン向け統合サービス「NISUMU(ニスム)」を通じて、近隣商業施設のクーポンや災害情報の発信、共用施設の予約システムなどIoTを活用したサービスを提供する。同エリアでは同社製品やサービスを60品目以上採用し、グループシナジーの創出を目指す。

12月1日に開業した商業エリア「クロスモール平岸」では生鮮スーパー「ダイイチ」や家電量販店「ケーズデンキ」、寿司レストラン「魚べい」、眼科や調剤薬局が入る「メディカルスクエア南平岸」の1階区画が営業を開始している。「クロスモール」はオリックス不動産(東京都)の商業施設のオリジナルブランドで、北海道では新発寒・新琴似に続いて3店舗目。運営はオリックス不動産が行う。