今村建設 WB工法に給電システムを設置

室内環境と停電時 両方に安心を

今村建設(滝川市、曽根英司社長)はこのほど、日東エルマテリアル(大阪市)が開発した停電時の給電システム「スマートエルラインライト」を空知管内で初めて搭載した戸建住宅を滝川市内に完成した。

この住宅は、構造躯体と外装材の間に設ける通常の通気層とは別に、室内壁と断熱材の間にも通気層を設け、透湿性の高い内装材を通して室内の湿気や有害物質を屋外に排出する「通気断熱WB工法」を採用している。

新型コロナウイルス感染症の影響で室内環境に対する関心が高まる中、健康と安心の双方をアピールする。

壁に設置された屋外電源入力ボックス

スマートエルラインライトは、停電時にHV車やPHV車、EV車などに搭載されているACコンセントから住宅へ電気を供給するシステム。
今回の住宅はEV車ではなく発電機を使って給電する方法を採用した。災害などで停電した際は、スマートエルラインライトに付属されているケーブルと住宅の屋外電源入力ボックスをつなぎ、発電機を始動させると給電される仕組み。リビングの照明やテレビ、冷蔵庫、携帯電話の充電に使うコンセントなど家の中の指定箇所5系統、最大で100V、1500Wまで使用できる。

最大の特長は、電力会社からの電力供給が復旧したとき、電源を自動で切り換えて通電する点。

WB工法は、室内の有害物質や生活臭が湿気とともに透湿性の高い壁を透過して屋外に排出される特許工法。停電時にも機械換気を使わずに室内のホルムアルデヒド濃度を低く抑えることができる。

曽根社長は「WB工法で室内環境の安心を、給電システムで停電時の安心をそれぞれアピールしたい」と話している。

問い合わせ先は、通気断熱WB工法が北野木材販売。
電話0125(23)1178。

スマートエルラインライトはクワザワ購買部。
電話011(864)9974。