2020年に札幌市内で売り出された新築分譲マンションの1戸あたりの平均販売価格は3812万円で前年に比べ285万円(6.9%)下落し、3年ぶりに4000万円を下回った。平均価格が下がった最大の要因は、前年に比べ1LDKと2LDKの供給比率が上昇したことにある。マンション用地の取得費と建設費が依然として下がらないなかで、各デベロッパーは単身者や夫婦二人世帯向けの商品開発を進めた。発売戸数は1519戸で2年ぶりに1500戸を超えたが、年末時点の成約戸数は1215戸で成約率は80%と3年ぶりに下落した。DGコミュニケーションズ(東京都)の調査データをもとに市場動向を分析した。