カネ余りと資金繰り

中小企業診断士・MBA(経営管理修士) 友村 太郎

■預金残高は最高値

日銀が10月12日に発表した9月の貸出・預金動向(速報)によると、全国の銀行の預金平均残高は前年同月比9%増の793兆3629億円だった。伸び率・残高ともに、1991年以降で最も大きくなった。
企業では手元資金を確保する動きがあったほか、政府から個人への特別定額給付金支給が進んだことも影響したと見られている。
コロナ対応の緊急融資制度を利用して、コロナの長期化に備えて無利子・無担保融資で資金調達した住宅会社も多かったことだろう。飲食や旅行業などは未だ厳しい状況にあるが、住宅業界では通常よりも資金残が増えている企業も少なくないだろう。
今は潤沢にある資金もコロナが長期化して、多くの業界で家を建てる余力が無くなってくれば、当然に資金繰りは苦しくなる。余裕のある今のうちに、資金繰りの体制を整備しておこう。

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