TOTO キッチン「ザ・クラッソ」

4年ぶりフルモデルチェンジ

TOTO(北九州市)は、2016年に発売したシステムキッチン「THE CRASSO(ザ・クラッソ)」を4年ぶりにフルモデルチェンジし、9月1日(火)に発売する。

これに先駆けて、同社は7月30日にオンライン記者発表会を行った。同社の代表取締役副社長、白川敬氏がキッチン事業について説明。「近年は、機能だけではなく美しいデザインを備えた商品が求められている。当社では従来の機能性に加え、デザイン性も経営の中枢に置いて力を入れている。今回、従来品よりさらにデザインに注力した新しいザ・クラッソを発売する」と述べた。
フルモデルチェンジの大きな特長は、カウンター下のスリットアングルを削除し、カウンターと扉材の隙間を極限までなくすなど、余計な凹凸のない「ノイズレスデザイン」を採用した点。また、同社独自の「クリスタルカウンター」も進化した。素材である「ハイブリッドエポキシ樹脂」の耐久性や透明感をベースとしながら、新たにカウンター端部を45度に斜めカットするクリアエッジ仕上げ(単色のみ)によって、より透明感を際立たせた。
モデルチェンジに伴い新色も追加した。カウンターは新柄の「葉の音(はのね)」、新色の「クリスタルグレージュ」「クリスタルペールグリーン」の全3種類が加わった。このほか、扉は新色16色、水栓とフードは新たに2色を追加した。

機能面もより充実した。フロアキャビネットの基本設計を変更し、使用頻度が高い調理用具をすべて上段に収納できるように配置したことで、主要な調理動作は、ほぼ腰を屈めず行えるようになった。また、引き出しの奥行きを従来品より10㎝伸長し、引き出しの総収納面積は22%アップした。
手入れのしやすさや衛生面も進化した。排水口をシンク奥の隅に配置し、排水口に向かってシンク底に3度の傾斜をつけたほか、網かごや排水溝にも角度をつけ、水やごみを1ヵ所に集めやすい「スクエアすべり台シンク」を新たに導入した。排水目皿には抗菌・防カビ効果のある樹脂を使用し、菌の繁殖を抑制する。
レンジフード「ゼロフィルターeco」は、ファンに撥油コートを施しており、回転させることでファンの付着油を軽減する。これにより、本格的な手入れは10年間不要となった。

価格(税別)は、間口2550㎜のタイプが85万5000円から。問い合わせ先は同社札幌ショールーム。電話0120(431)010。